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病院勤務のリハビリ職でもできる節税|まず押さえたい5つの制度と、副業との注意点

こんにちは、クマリハです。現役の作業療法士として病院で働きながら、副業と資産形成に取り組んでいます。

「節税って、自営業の人の話でしょ?」と思っていた時期が、私にもありました。でも調べてみると、給料をもらっている私たちでも使える制度はいくつもあります。今回は、その中から代表的なものを整理します。

この記事でわかること

  • 会社員(病院勤務)でも使える、代表的な節税制度5つ
  • 制度ごとの「向いている人」と、始める順番の目安
  • 副業をしている人が、確定申告でつまずきやすいポイント

結論:全部やらなくていい。自分に合うものを順番に

節税の制度はたくさんありますが、全部を使う必要はありません。大切なのは、自分の働き方や家族の状況に合うものを選ぶことです。

迷ったら、まずは手軽に始められるふるさと納税と、将来に向けたNISAから検討するのが一つの目安です。医療費控除や保険料控除は、該当する年に忘れず申告すれば十分です。

そして、副業をしている人は「確定申告との組み合わせ」に注意が必要です。ここを知らないと、せっかくのふるさと納税が無駄になることがあります。

基礎知識:節税は3つのタイプに分けると理解しやすい

節税の制度は、大きく3つのタイプに分けられます。

  • 所得控除:税金を計算する前の「所得」を減らす仕組み。医療費控除、保険料控除など
  • 税額控除:計算した「税金そのもの」から差し引く仕組み。住宅ローン控除など
  • 非課税:本来かかる税金がかからない仕組み。NISAなど

ここで一つ注意したいのは、所得控除で10万円減っても、手元に10万円戻るわけではないことです。戻ってくるのは「控除額×自分の税率」の分だけです。年収によって税率は変わるので、効果の大きさも人によって違います。

なお、ふるさと納税は少し特殊で、寄付した金額から2,000円を引いた分が、翌年の税金から差し引かれる仕組みです(上限あり)。

会社員でも使える代表的な5つの制度

まずは全体像を表にまとめます。

制度タイプ向いている人手続き
ふるさと納税寄付金控除住民税を払っている人ほぼ全員ワンストップ特例 or 確定申告
NISA非課税投資で長期的に資産を増やしたい人不要
医療費控除所得控除家族の医療費が多かった年確定申告
生命保険料・地震保険料控除所得控除保険に加入している人年末調整
住宅ローン控除税額控除住宅ローンで家を買った人初年度は確定申告

1. ふるさと納税

好きな自治体に寄付をすると、自己負担2,000円を除いた額が税金から差し引かれ、返礼品も受け取れる制度です。返礼品は寄付額の3割以下というルールがあるので、「得をする」というより「2,000円で地域の特産品がもらえる」くらいに考えるのが現実的です。

注意したいのは、控除される額に上限があることです。上限は年収や家族構成で変わるので、寄付の前に各ポータルサイトのシミュレーターで確認しておきましょう。

2. NISA

通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座ならこれがかかりません。年間の投資枠は360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)、生涯で1,800万円までです。

厳密には「税金を減らす」より「利益に税金をかけない」制度ですが、資産形成では外せない制度なので入れています。いつでも引き出せるのも特徴です。

3. 医療費控除

1年間(1〜12月)の医療費が原則10万円を超えたときに、確定申告で税金が戻ってくる制度です。総所得金額が200万円未満の人は、所得の5%を超えた分が対象になります。

家族の分を合算できるのがポイントです。歯の治療費や薬代のほか、通院のための電車・バス代も対象になることがあります。健康保険組合などから届く「医療費通知」を使うと、申告がかなり楽になります。

4. 生命保険料控除・地震保険料控除

生命保険や医療保険、個人年金保険の保険料に応じて、所得控除が受けられます。新しい契約(2012年以降)の場合、3つの区分でそれぞれ最大4万円、合計で最大12万円の控除です。2026年分・2027年分は、23歳未満の扶養家族がいる人は一般の生命保険料の枠が最大6万円に広がります(合計の上限12万円は変わりません)。

ただし、節税のために必要のない保険に入るのは本末転倒です。まずは保険の中身を見直してから、控除を使いましょう。

5. 住宅ローン控除

住宅ローンを組んで家を買った人は、年末のローン残高の0.7%が税金から差し引かれます。2026年度の税制改正で、制度は2030年末の入居分まで延長されました。

ただし、戻ってくるのは自分が納めた税金の範囲までです。所得税から引ききれない分は住民税からも差し引かれますが、上限があります。ローン残高が3,000万円あっても、年収によっては21万円満額にはならない点に注意しましょう。

番外編:iDeCo(私はあえて選んでいません)

iDeCoは、掛金の全額が所得控除になる制度です。会社員の節税としてよく紹介されますが、私はあえて使っていません。

理由は2つあります。1つは、原則60歳まで引き出せないこと。もう1つは、受け取るときに税金がかかり、退職金との兼ね合いが難しいことです。2026年1月からは、iDeCoの一時金と退職金を受け取る間隔のルールが厳しくなり、受け取り方によっては控除が減る可能性があります。

私は、いつでも引き出せるNISAで長期保有を続けるほうが、シンプルでわかりやすいと考えています。ただ、退職金が少ない職場の人や、年金形式で受け取る人には有利になるケースもあります。気になる方は、ご自身の退職金制度と合わせて検討してみてください。

私の場合:使っている制度と、まだ使えていない制度

私が今使っているのは、NISAとふるさと納税です。

NISAでは、つみたて投資枠で全世界株式(オルカン)とS&P500の投資信託を毎月積み立てています。ふるさと納税では、毎年お米を選んでいて、食費の節約にもつながっています。【要確認:ふるさと納税の利用状況・返礼品】

医療費控除は、歯の治療で医療費がかさんだ年に申告しました。領収書を探すのが大変だったので、今は医療費通知を取っておくようにしています。【要確認:医療費控除の実体験】

一方で、iDeCoはあえて使っていません。理由は前の章の「番外編」に書いたとおりです。今は生活防衛費を貯めている途中なので、まずはそちらを優先しています。

「全部の制度を使えていない」ことに焦った時期もありました。でも、今の自分に合う順番で一つずつ取り入れていけばいいと、今は思っています。

副業をしている人の注意点

私はフードデリバリーの副業で、月5〜8万円ほどの収入があります。副業をしていると「経費で節税できる」という話をよく見かけますが、ここは誤解されやすいところなので、少し丁寧に書きます。

経費で減るのは「副業の所得」だけ

ガソリン代やスマホ代(仕事で使った割合の分)などは、経費として副業の収入から差し引けます。ただし、減るのはあくまで副業の所得にかかる税金です。

フードデリバリーやブログなどの副業は、規模によっては「雑所得」として扱われることが多いです。雑所得が赤字になっても、本業の給与と相殺して税金を減らすことはできません。「副業の赤字で本業の税金を取り戻す」という考え方は、基本的に通用しないと考えておきましょう。

確定申告をすると、ワンストップ特例は使えなくなる

ここが一番つまずきやすいポイントです。ふるさと納税のワンストップ特例は、「確定申告をしない人」のための制度です。

副業の所得が年20万円を超えて確定申告をする人や、医療費控除を申告する人は、ワンストップ特例の申請をしていても無効になります。その場合は、ふるさと納税の寄付も確定申告に含める必要があります。忘れると控除が受けられず、ただの寄付になってしまいます。

また、副業の所得が20万円以下で所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は別に必要です。お住まいの市区町村のルールを確認しておきましょう。【要確認:Kさんの確定申告の状況に合わせて体験談を追加】

リハビリ職ならではのポイント

病院や施設で働くリハビリ職ならではの、確認しておきたい点を3つ挙げます。

1. 勤務先の退職金制度を知っておく

老後のお金を考えるうえで、退職金がどのくらい出るかは大きなポイントです。病院によって制度はかなり違います。就業規則や事務の担当者に確認しておくと、NISAでいくら準備すればよいかの目安が立てやすくなります。

2. 研修会や書籍の費用は、基本的に経費にならない

学会や研修会の参加費、専門書の購入費は、私たちリハビリ職にとって大きな出費です。ただ、給与で働く人の場合、これらは原則として経費にできません。「特定支出控除」という制度もありますが、条件が厳しく、使える人は限られています。

3. 副業は、就業規則の確認が先

副業をしている場合、その分の住民税は本業の給与から天引きされるのが基本です。勤務先が副業を認めているかどうかは、病院によって違います。始める前に、必ず就業規則を確認しておきましょう。

よくあるつまずき

  • ふるさと納税で上限を超えて寄付してしまう:超えた分は控除されず、自己負担になります。年収が確定しない年は、少し控えめに見積もるのが安心です
  • 確定申告したのに、ふるさと納税を書き忘れる:前の章で触れたとおり、ワンストップ特例が無効になります
  • 生活費まで投資に回してしまう:NISAは、値下がりしたときに慌てて売ると損が確定します。先に生活防衛費を確保しておくのが基本です
  • 医療費の領収書をなくす:医療費通知を取っておくだけでも、申告はかなり楽になります

まとめ

会社員として病院で働くリハビリ職でも、使える節税の制度はいくつもあります。ただ、全部を一度に始める必要はありません。

  • ふるさと納税は、上限額を確認してから始める
  • NISAは、生活防衛費を確保したうえで始める
  • 医療費控除や保険料控除は、該当する年に忘れず申告する
  • 副業をしている人は、確定申告とふるさと納税の組み合わせに注意する

「制度を知っているかどうか」で、数年後の差は少しずつ大きくなります。自分の働き方に合うものから、一つずつ取り入れていきましょう。

今日からできる一歩

まずは、ふるさと納税の上限額をシミュレーターで調べてみることから始めてみてください。直近の源泉徴収票があれば、5分ほどで確認できます。年末に近づくほど申し込みが集中するので、早めの確認がおすすめです。

参考情報

免責事項

本記事は筆者個人の経験と、執筆時点(2026年10月)の公開情報に基づく情報提供です。特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。制度や税制は改正されることがあります。最新情報は金融庁・国税庁などの公式情報をご確認ください。税金に関する個別の判断は、税務署または税理士にご相談ください。副業を検討される際は、必ず勤務先の就業規則をご確認ください。

※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含む場合があります。

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